外付けHDDのファイルを削除しても空き領域が増えない時の対処方法

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Trashcan_1

パソコンデータのバックアップに外付けHDDを使用しています。例えば保存する際にバックアップを行った日付を入れて、バージョン管理しています。

そうすると、月日が経過するうちに、3ヵ月前のもの、1ヵ月前のもの、1週間前のもの…と、だんだん保存されているバージョンが増えていきます。

バージョンが増えるということは、その分、ディスクの使用領域も増えていくわけですから、無駄に容量を圧迫してくるようであれば、キャパシティ(空き領域不足※)の問題もありますので、一定期間経過後のバージョンについては、最古のバックアップファイルから順番に、定期的に消去していきたいところです。※ディスクの空き領域が不足してくると、空き領域が足りないというエラーが出たりします。

ちなみに、Macに接続した外付けハードディスクに保存されているフォルダやファイルを消去したい時は「ごみ箱に入れる」操作を行います。しかし、不要なものを選択してごみ箱に入れるを実行しただけでは、データは使用領域のままで、空き領域はまだ回復しません。

 

ごみ箱を空にしない限り 空き領域は増えない

外付けハードディスクの空き領域を増やしたいのであれば、Macのごみ箱に対して「ごみ箱を空にする」もしくは「ゴミ箱を確実に空にする」を実行する必要があります。当該のファイルの消去を完了してはじめて、外付けHDDの方に空き領域が戻ってきます。(考え方としては、空き領域を増やすというよりは、使用領域を減らすということですね。)「Macのごみ箱」の中身を空にする、というところが最大のポイントです。

 

「ごみ箱を空にする」と「ゴミ箱を確実に空にする」の違い

「ゴミ箱を空にする」でファイルを削除すると、Mac OS X ではそのファイルへのアクセスに使用する情報は削除しますが、ファイルそのものは削除しません。本で喩えるなら目次を塗り潰して消しただけで本文はそのまま残っている状態ですね。

「ゴミ箱を確実に空にする」でファイルを削除すると、ディスク復元アプリケーションでファイルを復元できないように、削除したファイルが使用していた空き領域を消去できます。つまり、目次だけでなく本文も黒塗りして誰にも読めないようにするわけです。もちろんディスクの空き領域を消去しても、ディスク上のほかの使用中の領域にあるファイルは消去されません。
つまり「ゴミ箱を確実に空にする」というのは、要するに、ディスクユーティリティの消去機能で「空き領域を消去」を実行するのと同じことを行っているわけです。(ちなみに話がHDDからSSDに飛びますが、SSD ドライブ搭載の Mac のディスクユーティリティでは「確実な消去」や「空き領域を消去」は使用できません。SSDの場合はHDDと違って、そもそも標準的な消去を行うだけで SSD からデータを復元することが困難になるという特性があるため、これらのオプションは SSD ドライブには必要ないというわけです。)

そういうわけで「ごみ箱を空にする」と「ゴミ箱を確実に空にする」の違いは、どれだけ手間を加えてハードディスクからデータを復元されにくくするか(どれだけ念入りにデータに再アクセスできないように処理を施すか※)の違いであるわけなので、例えば、同じ1MBのファイルに対して、「確実に」を実行したとしても、普通に「ごみ箱を空に」を実行したとしても、どちらの方法であっても消えるデータの容量は同じであり、「確実に」を実行した時の方が、普通にごみ箱を空にした時よりも空き領域が増える、などということは起こりません。※イメージとしては、ゴミの埋め立て地があって、そこにどれだけ深く地面を掘ってゴミを埋めるかという感じかもしれません。深く埋めればその分だけ、後から図らずも誰かに掘り起こされたりする可能性も少なくなります。ゴミを埋める深さが違うだけで、元々の埋め立て地の面積については何も変わらないというわけです。

 

※注意
Finder → 環境設定 → 「詳細」タブの「確実にごみ箱を空にする」にチェックが入っている状態だと、右クリック時に、通常の「ごみ箱を空にする」のコマンドが表示されません。「ごみ箱を空にする」を使いたい場合は、「確実にごみ箱を空にする」のチェックを外した状態にしておきます。

gomibakowokaranisuru

 

「ゴミ箱を確実に空にする」が遅い?

「ゴミ箱を確実に空にする」を実行すると、通常の「ごみ箱を空にする」を実行した場合と比べて、かなり時間がかかります。後から復元できないように何回も意図的にデータを上書きしていく処理なので、その念入りな手間の分だけ、ヘタをするとものすごく進捗スピードが遅くなります。…遅いというよりは、所要時間がかかるということですね。大量のごみが存在する場合は、とんでもなく長い時間がかかる場合があります。そんな時、処理が開始された後でも、もし中断したければ、xボタン押下で途中でキャンセルしても問題はありません。パソコンを捨てる/廃棄するとか、他人に売る/下取りに出す、とかの機会でもなく、特に機密性が高い情報でもない、というのであれば、通常は「ごみ箱を空にする」を実行していれば、事足りるであろうと思います。「ゴミ箱を確実に空にする」が遅いので高速化したいのであれば、通常は「ごみ箱を空にする」を実行しましょう(^▽^)。

関連記事

コメント

    • so-ra
    • 投稿日 (Posted on):

    要するに、ごみ箱に入れただけでは、ただ単純にファイル(データ)をパソコンの内部で右から左へ移動したようなものなので、全然容量は戻らない(変化しない)。空き領域を増やしたい(戻したい)のであれば、ごみ箱を空にするを実行して、ごみ箱の中身(ファイル, データ)そのものを消去する必要がある、ということですね!

    • so-ra
    • 投稿日 (Posted on):

    ゴミ箱の最大容量を減らした。でも、Cドライブは増えない。

    • so-ra
    • 投稿日 (Posted on):

    パソコンの容量はデータをゴミ箱に入れただけでは減らないのか

    • so-ra
    • 投稿日 (Posted on):

    手っ取り早く外付けHDDの中身を空にする方法ないかな?

    • so-ra
    • 投稿日 (Posted on):

    外付けHDDのデータ削除は一癖ある

    • so-ra
    • 投稿日 (Posted on):

    外付けHDDにデータを移動しても内蔵HDDの使用容量が減らない原因は、移動ではなくコピーされているからでは?

    • so-ra
    • 投稿日 (Posted on):

    HD-PETU2シリーズ
    (http://buffalo.jp/products/catalog/storage/hd-petu2/)
    スタイリッシュ&ハイスピード
    データのコピーも速い“快適つやスリム”
    バッファローツールズ対応

    • so-ra
    • 投稿日 (Posted on):

    REGZA に HDD追加しました

  1. この記事へのトラックバックはありません。

*

人気記事ランキング

  • SEOブログパーツ
ページ上部へ戻る